パップテストとは

パップテスト(Pap Test)とは子宮頸がんを発見するために使われる細胞診検査のことです。子宮頸がんは子宮頸部に発生するため、子宮頸部の細胞を擦り採って、細胞診検体(パップスメアPap Smear)を採取し、顕微鏡検査で行います。採取された細胞に病変(がん細胞や前癌状態)があるかどうかのを確認できます。

パップテストの対象と流れ

検査の時期や頻度については担当医師にご相談ください。マレーシアでは、以下のガイドラインに従い女性へのパップテストの受診を推奨しています:

20-65歳または20歳未満でも3年以内に初性交のあった女性:1年に1回
2年間続けて異常のない方は、その後3年に1回

検査の流れ:
専用の柔らかいブラシを膣に挿入し、子宮頸部の粘膜を軽くなでるように採取します。 少し違和感を感じるかもしれませんが、痛みはほとんどありません。まれに少しの出血がありますが正常です。 これで検査は終了となり、結果を1週間ほどで報告します。

HPV感染症との関連性

また、HPV感染症のことをご存知でしょうか?子宮頚がんとHPV感染症は深く関係があります。子宮頸がんの85%以上は、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が原因です。 子宮頸部にHPVの感染経路は、性的接触だと言われています。

現在HPVは100種類以上があります。発がん性HPVの中で、特にHPV16,18,31,33,45,52と58型が長い期間を渡り感染する事で子宮頸がんへ移行していきます。HPVワクチンを接種することによってがんになることを防ぐことができます。

HPVワクチン

HPVワクチンは2価、4価と9価の3種類があります。2価ワクチンは子宮頸がんの主な原因となるHPV-16型と18型に対するワクチンです。また、4価ワクチンは16型・18型と、良性の尖形コンジローマの原因となる6型・11型の4つの型に対するワクチンです。9価HPVワクチンは、HPV6/11/16/18/31/33/45/52/58の9つの型の感染を予防することができるワクチンです。

このように、子宮頸がんの原因であるHPVに感染されない、がんにならないよう、一次予防である予防接種を受けるのと、二次予防であるがん検診・スクリーニングでがんの早期発見・早期治療(パップテストで2次予防)をし、結果的に子宮頸がんによる死亡率を下げることが期待できます。

当院でできる検査・予防接種

・子宮頸がん検診

・HPV感染検査

・異形成細胞が確認された場合は、専門医のご紹介が可能です。

・HPVワクチン(2価、4価、9価)の予防接種(3回接種となります)

受診予定の方へのお願い

当院では風邪、食あたりなどの内科、小児科の他、眼科(結膜炎・ものもらい)、耳鼻科(外耳炎、耳鳴り)、皮膚科(湿疹、発疹)、外科(腰痛、捻挫)、婦人科(子宮頸細胞診、性病検査)などの専門家の初期治療にも対応可能なクリニックでございます。

また、院内感染防止のため、ご来院いただく前に必ずご予約をお願いいたします。皆様がマレーシアで安心・健やかな生活お送り頂ける様、当院では最新の情報を元に、日々新しい取り組みを行いながらサービスの向上に努めております。

ご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。