3月8日は国際女性デーです。

国際女性デーに向け、本日は女性に深く関係する子宮頚がんとHPV感染症についてお話したいと思います。

子宮頸がんを引き起こすHPV感染症とは

HPV感染症とはヒトパピローマウィルス(HPV)が感染する部位によって癌や尖圭コンジローマ(先の尖った疣のような物)などの原因となるウィルス感染症です。よく聞くものに子宮頸がんが上げられます。

女性は生涯で一度はHPVに感染すると言われています。

現在HPVは100種類以上があるといわれています。その中で、子宮頸がんを発症するリスクの高いHPVは13種類あるといわれ、このHPVに長期間感染する事により子宮頸がんへと移行していきます。  

感染経路

主な感染経路は性行為です。

症状

初期段階では無症状な事が多く、子宮頸がん検査にて発覚するケースが多いです。

がんが進行すると、不正出血や性行為時の出血、下り物が増えたりします。

検査

子宮頸がん検診は英語ではPapSmearと言います。子宮の腟部と頸管から細胞を採取し、採取した細胞はスライドガラスに塗られ細胞検査士が顕微鏡でチェックします。異常な細胞があった場合には、細胞診専門医により、病変がどの程度進行しているかを診断します。

子宮頸がん検診は年に1度、少なくとも2年に1度は行うことが勧められています。

治療

子宮頸がんの治療方法は、手術療法(がん化している部分の切除)、放射線療法、化学療法(抗がん剤)の3つを単独、もしくは組み合わせて行う場合があります。

予防対策

子宮頸がんの予防としてHPVワクチンがあります。日本ではあまり浸透していませんが、アメリカを初め、マレーシアでも13歳の女の子を対象に、HPVワクチンの接種がされています。HPVワクチンの接種は性行為を経験する前が有効性が高いと報告されています。

しかし、30歳代〜40歳代に子宮頸がんを罹患する方も多く、近年では性行為経験がある人も受けた方がいいと考えられています。

また、HPV感染症は男性も起こります。ワクチン接種は女性だけではなく、男性も行うことで、パートナーに感染させるリスクが低下します。

さらに予防の重要な点として、ワクチン接種はもちろんの事、主な感染経路が性行為であるということから、性行為時の安全な感染対策も不可欠ですね。

当院でできる検査・治療

・子宮頸がん検診

・HPV感染検査

・異形成細胞が認められた場合は、専門医にご紹介することが可能です。

・HPVワクチン(9価)の予防接種(3回接種となります)

受診予定の方へのお願い

院内感染防止のため、ご来院いただく前に必ずご予約をお願いいたします。
皆様がマレーシアで安心・健やかな生活お送り頂ける様、当院では最新の情報を元に、日々新しい取り組みを行いながらサービスの向上に努めております。
ご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。