インフルエンザとは

インフルエンザウイルスによる感染のことです。日本でインフルエンザが流行しやすい時期は、例年12月〜3月ですが、マレーシアでは一年間かかることがあると言われます。

インフルエンザの症状は?

インフルエンザの症状は上気道感染症(風邪)に似ています。主に咳、鼻水、喉の痛み、発熱、頭痛、倦怠感の症状が出ます。風邪と違うのは、発熱することがあっても、インフルエンザウイルスのように高熱になることはあまりありません。体質、ワクチン接種したかによって軽度、または重度の人がいます。風邪と違って、インフルエンザに罹った場合、合併症(脳症・脳炎・気管支炎・肺炎など)のリスクもあります。

感染経路は飛沫感染と接触感染で感染します。感染者の飛沫(咳、くしゃみ、話しなど)に入っているウイルスが第三者の口や鼻から吸い込んで感染します。

インフルエンザの受診のタイミングは?

インフルエンザで受診する場合の適切なタイミングは、症状発症から12時間〜48時間の間が理想です。

12時間が経過しない場合はウイルスの量が検出されない可能性がありますので、陰性の結果が出ます。

インフルエンザの検査・治療・予防接種

医療機関で行うインフルエンザの検査として、細い綿棒を用いて、鼻の奥にある咽頭液にて検査を行います。

インフルエンザに対する治療薬は抗ウイルス薬のオセルタミビル(タミフル)で用いられいます。抗インフルエンザウイルス薬の服用を発症から48時間以内に開始すると、発熱期間は通常1〜2日間短くなり、鼻や喉からのウイルス排出量を減らすことができます。その他の症状に対しては対症療法となります。

インフルエンザを引き起こすウイルスはA型とB型両方あります。どちらに罹った方はそれぞれの抗体は3ヵ月~6ヶ月間を持ちますが、A型の抗体を持つだとしても、B型に効かないため、その逆も然り、B型の抗体はA型に効かないです。全般的なインフルエンザから守るために、流行する前・予防するため、重症化を防ぐため、予防接種をしておくことが推奨されます。現時点、日本、シンガポール、タイ、ベトナムではインフルエンザの件数が増えつつあり、人々のトラベルでウイルスを各国に持ち込み可能性が高いですので、旅行を問わず、予防接種が皆さまにお勧めです。

マレーシアの現状ではインフルエンザワクチンは全国品切れとなっていますが、3月に入荷する予定です。

医師のコメント

・3密(密閉・密集・密接)の場所へ行くのを避ける
流行期には、混雑した場所の外出はできるだけ控えて感染の機会を減らすほか、やむを得ず人の多い場所へ行く場合には不織布マスクを着用します。

・外出後には、正しく手を洗う、また目、鼻、口には触れない。流水と石鹸で手洗いを行い、適宜アルコールでの消毒を行うことも感染予防に有効です。

・体の免疫力を高めるために、十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

・部屋の換気を良くするために窓やドアを開く

受診予定の方へのお願い

当院では風邪、風邪、食あたりなどの内科、小児科の他、眼科(結膜炎・ものもらい・霰粒腫)、耳鼻科(中耳炎、外耳炎、耳鳴り)、泌尿器科(膀胱炎)、皮膚科(湿疹、発疹、イボ除去)、外科(腰痛、捻挫、理学療法)、婦人科(子宮頸細胞診、性病検査)、心療内科などの専門家の初期治療にも対応可能なクリニックでございます。もちろん、予防接種もご案内可能です。

また、院内感染防止のため、ご来院いただく前に必ずご予約をお願いいたします。皆様がマレーシアで安心・健やかな生活お送り頂ける様、当院では最新の情報を元に、日々新しい取り組みを行いながらサービスの向上に努めております。