新型コロナウイルス感染症はワクチン接種が進み、人々が通常の生活に戻りつつあります。そして、インフルエンザと同じく今や私達が消えることのないコロナウイルスと共存していくと言われています。

両方は同様に呼吸器感染症であり、初期症状も似ていますが、ウイルスの種類と治療方法が違います。体と健康を守るために、理解することも大事です。
また、インフルエンザは冬に向けて増加すると言われております。年末年始に日本へ帰国予定の方は早めの接種をおすすめいたします。

それでは、今回は「新型コロナウイルスとインフルエンザの共通点と違い」についてお話しをします。

新型コロナウイルスとインフルエンザの共通点

①どちらのウイルスも、咳、鼻水、喉の痛み、発熱、頭痛、倦怠感の症状が出ます。体質のよって無症状、軽度、または重度の人がいます。

②感染経路はどちらも飛沫感染と接触感染で感染します。感染者の飛沫(咳、くしゃみ、話しなど)に入っているウイルスが第三者の口や鼻から吸い込んで感染します。また、くしゃみや咳を手で押さえ後まわりの物を触れ、触った人が目、鼻、または口に触れることによって、コロナとインフルエンザ両方に感染する可能性があります。

③どちらと診断された人のうちに、重症化しやすいのは高齢者、基礎疾患のある方、免疫力が低いの方(HIV / AIDS、化学療法やステロイドを投与されている患者、または悪性腫瘍など)

新型コロナウイルスとインフルエンザの違い

治療法
新型コロナウイルスは軽症の場合、経過観察のみで自然に治ることが多く、必要な場合に解熱薬などの対症療法を行います。 呼吸不全を伴う場合には、酸素投与や抗ウイルス薬、ステロイド薬(炎症を抑える薬)、免疫調整薬、の投与を行い、改善しない場合には人工呼吸器等による集中治療を行うことがあります。

インフルエンザは抗ウイルス薬で重篤な合併症や死亡確率を減らすことができ、特にリスクが高い高齢者と基礎疾患のある方にとっては重要です。

しかし、抗生物質はインフルエンザや新型コロナウイルスに対して効果がないので独自の判断で飲まないことです。

ワクチンも異なる
新型コロナウイルス用に開発されたワクチンはインフルエンザを予防しません。同様に、インフルエンザワクチンはコロナを予防できません。そのため、すでにインフルエンザの予防接種を受けている場合、コロナワクチンの接種も必要です。
特にインフルエンザは2歳以下の子供が重症化しすいため接種がおすすめです。

同時に新型コロナウイルスとインフルエンザに感染する可能性はありますか?

はい、両方が同時に感染することが可能です。入院と重症化を予防する最も効果的な方法は、両方のワクチンを接種することです。

インフルエンザワクチンご予約受付中

マレーシアでは一年を通してかかる可能性のあるインフルエンザですが、四季のある日本では毎年、冬を中心に流行します。年末年始に日本へ一時帰国予定の方は早めの接種をおすすめいたします。

*お子様(6ヶ月以上〜)、妊婦さんでも接種していただけます。

*完全予約制となっております。ご希望日の2週間前までにご連絡ください。

*当院では4価型ワクチン Vaxigrip Tetra ( Northern Hemisphere)を使用いたします。

個人差もありますが、インフルエンザワクチンは抗体が付くまで約2週間かかると言われています。

自分を守るには

新型コロナウイルスとインフルエンザは、主に飛沫感染や接触感染によって感染するため予防策はどちらも同じです。
・他の人と少なくとも1メートルの距離を保つ、
常に適切なマスクを着用する

・3密(密閉・密集・密接)の場所へ行くのを避ける
・大人数や長時間におよぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生 活、居場所の切り替わりといった場面でも感染が起きやすく、注意が必要

・部屋の換気を良くするために窓やドアを開く

・正しく手を洗う、また目、鼻、口には触れない・コロナの症状が現れたらすぐ検査を受け、自宅隔離をする
・自宅療養の場合、呼吸困難、胸の持続的な痛みを感じる、高温(38°C以上)が下がらない場合はすぐ999に連絡する

受診予定のの方へのお願い

当院では風邪、食あたりなどの内科、小児科の他、眼科(結膜炎・ものもらい)、耳鼻科(外耳炎、耳鳴り)、皮膚科(湿疹、発疹)、外科(腰痛、捻挫)、婦人科(子宮頸細胞診、性病検査)などの専門家の初期治療にも対応可能なクリニックでございます。

また、院内感染防止のため、ご来院いただく前に必ずご予約をお願いいたします。皆様がマレーシアで安心・健やかな生活お送り頂ける様、当院では最新の情報を元に、日々新しい取り組みを行いながらサービスの向上に努めております。

ご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。