コレラについて

セランゴール州のぺタリン区でコレラ患者が発見されたと保健省が発表していました。この数週間は確か下痢の症状で来院される方も増えています。
本日はコレラについてお話ししたいと思います。
①コレラ菌とは?
②症状
③治療
④防ぐには

①コレラ菌とは?

コレラは代表的な経口感染症の一つです。患者の排泄物(便)に入っているコレラ菌(Vibrio cholerae)で汚染された水や食物を摂取することによって口から体内に入り、感染されます。胃の酸性環境で死滅しなかった菌が、小腸まで達し、定着・増殖することによって病気を引き起こします。

②症状

潜伏時間は数時間から5日(通常の潜伏期間は1日前後)で、発熱や痛みを伴わない激しい水様性の下痢と嘔吐が主な症状です。

軽症の人は軽い下痢、または症状が出ない人もいますが、重症の場合は下痢によって1時間に約1リットルの水分と塩分が失われます。その時、脱水症状になり、体内からカリウムが失われ、低カリウム血症になります。

治療しないままでいると喉の渇きや尿量の減少、痛みを伴う筋肉の痙攣などの症状が起こり、腎不全やショック状態、昏睡が生じ、体が危険な状態になってしまいます。

③治療
軽症の場合は特に治療をしなくても3~6日程度で自然治癒することもありますが、ひどい下痢の場合は市販の下痢止めなどは使わずに、すぐに受診をしてください。なぜならば、コレラは細菌であり、医師の診断で抗生剤を飲む必要があるためです。

重症の場合は下痢や嘔吐によって急激に水分と塩分が失われるため、水分を補うことが最優先です。薬局で経口補水液(Oral rehydration salts/ ORS)が水分と電解質がバランスよく配合されていますので摂取することをすすめます。

重度の脱水状態の場合や嘔吐がひどい場合は、点滴の投与が必要です。症状が落ち着いた後も、体液を回復するため経口補水液や食塩水を十分に摂ることも必要です。通常は3~6日で症状が治まり、約2週間でコレラ菌は体内から排除されます。

④防ぐには
●生水を飲まない。ペットボトル水を飲む、また一度水道水を沸騰させてから飲むこと
●生もの(生の魚介類)を食べない、十分加熱・調理してから食べること
●衛生的によくない屋台で食べ物を買わない・食べない
●ごはんを食べる前、トイレ後は徹底的に手を洗う
●生の野菜と皮を剥かない果物を食べる前にしっかり洗ってから食べること

受診予定の方へのお願い

当院では風邪、食あたりなどの内科、小児科の他、眼科(結膜炎・ものもらい)、耳鼻科(外耳炎、耳鳴り)、皮膚科(湿疹、発疹)、外科(腰痛、捻挫)、婦人科(子宮頸細胞診、性病検査)などの専門家の初期治療にも対応可能なクリニックでございます。

また、院内感染防止のため、ご来院いただく前に必ずご予約をお願いいたします。皆様がマレーシアで安心・健やかな生活お送り頂ける様、当院では最新の情報を元に、日々新しい取り組みを行いながらサービスの向上に努めております。

ご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。