こんにちは!マレーシア クアラルンプール近郊の日本語通訳常駐の日系クリニック、あおいファミリークリニックです。

常夏の国、マレーシアでは年中デング熱とチクングニア熱に感染する可能性があります。特に、蚊が発生しやすい雨季(10月〜2月)は感染者数が急増します。

デング熱・チクングニア熱とは?

デング熱 (Dengue Fever): デング熱は、デングウイルスによって引き起こされる感染症で、蚊を介して伝播します。感染すると高熱、頭痛、筋肉痛などの症状が現れます。重症化すると出血や血小板数の低下などが起こり、デング出血熱やデングショック症候群と呼ばれる合併症もあります。熱帯地域で広く見られ、蚊が感染源となります。

チクングニア熱 (Chikungunya Fever): チクングニア熱もまた、蚊を介して広がる感染症ですが、アルファウイルスによって引き起こされます。発熱、関節痛、皮疹などが一般的な症状です。デング熱と類似しているため、診断が難しいこともあります。感染後、関節痛が長期間続くことがある特徴があります。

デング熱とチクングニア熱は蚊が媒介するため、感染の拡大を防ぐためには蚊の駆除や予防策が重要です。

治療方法

デング熱・チクングニア熱には、特異的なワクチンや治療薬がないので対処療法を用いて治療を行います。

デング熱の治療:

  • 軽度から中等度のデング熱の場合、対症療法が一般的です。これには十分な水分摂取、解熱剤(鎮痛剤や解熱薬)の使用が含まれます。
  • ただし、重症のデング熱、特にデング出血熱やデングショック症候群の場合、入院が必要なことがあります。こうした状態では、患者の状態が厳密にモニタリングされ、輸液療法が行われることが一般的です。血小板数が低下することがあるため、必要に応じて血小板の輸血が行われることもあります。

チクングニア熱の治療:

  • チクングニア熱の場合も、対症療法が主な治療方法です。安静にし、水分補給を行い、必要に応じて鎮痛剤や解熱薬を使用します。
  • 関節痛が持続することがあるため、痛みの緩和には注意が払われます。関節痛の緩和には非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使用されることがあります。
自己判断で薬を飲まないで

日本で解熱剤としてもよく使用されているイブプロフェンやアスピリンの使用は注意が必要です。これらのお薬は、出血のリスクを増加させる可能性があるためです。デング熱やチクングニア熱の患者は、血小板数が低下して出血のリスクが高まる可能性があります。

デング熱とチクングニア熱の感染症の場合は、代わりに鎮痛剤や解熱薬として、パラセタモール(アセトアミノフェン)の使用が一般的に勧められています。ただし、個々の症状や健康状態によって適切な薬の選択が異なる可能性があるため、医療専門家の指導を受けることが重要です。

デング熱とチクングニア熱は自己判断ではなく、医師の診察・指導を受けることが重要です。
熱・頭痛・関節痛・眼球痛などの疑いのある症状がある時は合併症や症状の悪化を防ぐためにも速やかに医療機関に相談しましょう。

あおいファミリークリニックでもデング熱・チクングニア熱の疑いのある患者様の診察・治療が可能です。
また、当院では診察時にデング熱の検査が即可能です!(検査キットを使用して、血液で検査します)

少しでも疑いがある場合は、我慢せずに 公式LINEアカウント から、ご相談・診察ご予約をしてください。

予防方法

デング熱とチクングニア熱の予防に関しては、主に以下の対策が有効です。

1. 蚊の駆除:

  • 室内外で蚊の繁殖源を排除する。(水たまりをなくし、水をためないようにするなど)
  • 蚊帳やスクリーンを使用して、就寝時に蚊に刺されないようにする。

2. 虫除け剤の使用:

  • 虫除け剤を皮膚に塗布し、蚊に刺されるリスクを減少させる。

3. 長袖・長ズボンの着用:

  • 蚊に刺されるリスクを減少させるため、露出部位を最小限に抑えた服装を選びましょう。

4. 蚊の活動時間帯の注意:

  • 蚊が特に活発になる夕方から夜間にかけて、外出時には特に注意が必要です。

予防策は感染症の特性や地域によって異なることがあります。特にデング熱やチクングニア熱の発生が多い地域では、保健当局のガイドラインや医療専門家のアドバイスに従うことが重要です。


あおいファミリークリニックでもデング熱・チクングニア熱の疑いのある患者様の診察・治療が可能です。
また、当院では診察時にデング熱の検査が即可能です!(検査キットを使用して、血液で検査します)

少しでも疑いがある場合は、我慢せずに 公式LINEアカウント から、ご相談・診察ご予約をしてください。

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